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「狐の失せ物探し行列」と鍵奉納

2月始めの午の日

 

太皷谷稲成神社の初午大祭の日に合わせて行われる、「失せ物探し」の伝承を基にした行列です。

初午大祭とは

京都の伏見稲荷神社を始めとする全国の稲荷神社で初午の日に行われるお祭りです。
初午とは、本来その月にある初めての午の日のことを指しますが、特に2月の初午の日は、各地の稲成神社で祭事を行っており、初午と言えば単に2月の初午の日を指すこともあります。

初午祭が行われるのは神社の中でも稲荷神社だけです。というのも、全国の稲荷神社の総本宮である京都の伏見稲荷大社に稲荷神が鎮座したのが西暦711年の2月の初午の日であり、その日をお祝いするために、全国の稲荷神社で初午祭が行われています。
津和野の太皷谷稲成神社でも、毎年2月の初午の日に初午大祭を行っており、2019年は2月2日(土)の午前10時に斎行されます。

初午祭

「失せ物探し」の伝承とは?

詳細はこちらの太皷谷稲成神社HPに書いてありますが、大まかには次のような伝承です。
http://taikodani.jp/publics/index/17/

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・江戸時代、津和野城の倉庫番をしてきた男が、蔵の鍵を無くしてしまい、お殿様から7日以内に見つけられなかったら切腹をするよう言い渡されます。その倉庫番はすがる気持ちで稲荷神社に鍵が見つかるよう毎日お参りをしたところ、7日目に無事鍵が見つかりました。そして、このいきさつを聞いたお殿様が、願いが成就する稲荷様であると仰せられ、成就の「成」の字を当てて「稲成神社」と称するようになったと言われています。

太皷谷稲成神社は、稲“荷”神社でなく稲“成”神社と書く数少ない稲荷神社の1つですが、これはこのような伝承が基となっています。また、太皷谷稲成神社が商売繁盛・願望成就の神社と言われているのもこの伝承が由来です。特に商売繁盛を祈願するために、島根県だけでなく広島、山口、福岡からも、会社を経営されている方や事業者の方が多く参拝されています。

太皷谷稲成神社にこのような伝承があることを御存じない方もいらっしゃるかと思いますので、これを機に知って頂ければと思います。

「狐の失せ物探し行列と鍵奉納」とは?

そして、初午大祭に合わせて、
・初午大祭が全国の稲荷(稲成)神社でのみ行われる由緒あるお祭りであることを知っていただくこと
・太皷谷稲成神社の言い伝えである失せ物探しの伝承を知っていただくこと
を目的に「狐の失せ物探し行列と鍵奉納」を行います!

稲荷神社と狐は切っても切れない関係ですが、狐=神様ではありません。

 

 

 

 

 

 

神様はあくまでも稲荷神で、狐は稲荷神の使いです。
狐は人々の願いを稲荷神に届けますし、稲荷神からの恵みを人々に届ける役割です。

そんな狐が、失せ物伝承に由来する「鍵」を太皷谷稲成神社に奉納するのが今回の「狐の失せ物探し行列と鍵奉納」です。「失せ物探し」の伝承の中には、倉庫番のもとへ狐が鍵をくわえて現れたとするものもあり、その伝承をモチーフにしています。

狐面をかぶった男女の夫婦狐と約10名の従者狐、地元幼稚園の園児たちが本町通りから殿町通りを歩きます。また、通り沿いの店舗には狐面を飾りますので、行列と狐面の様子をぜひ写真に収めてみてください。当日雪が降ればまた雰囲気が出そうですね。

初めての取組みで試行錯誤しながらとなりますが、冬の津和野の古い街並みを狐の夫婦とそれを取り巻く狐たちが練り歩く様は神秘的かつ楽しげなものになります。ぜひ暖かく見守っていただき、初午大祭と一緒に楽しんで頂ければと思います。

 

行列の詳細については決まり次第更新いたします。

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